コラム

ずっと改善しない知覚過敏

歯医者さんに行っても問題ないと言われ知覚過敏用の歯磨き粉を使っているのに治らない

そんな知覚過敏にお悩みの方に聞いていただきたいのが「噛み合わせ」のお話です。

 

知覚過敏の原因とは?

  • 虫歯
  • 歯周病
  • 歯ぎしり
  • 食いしばり
  • 歯の破折

知覚過敏の原因はさまざまなものが考えられますが、その中でも噛み合わせに関係あるのが

・歯ぎしり ・食いしばり ・歯の破折

になります。

その中でも今回注目したいのが「歯の破折」です。

 

歯の破折

実は歯が割れることは神経を抜いている歯には比較的起こることがあります。

しかし、神経のない歯が割れても知覚過敏を起こすことはありません。

神経が残っている歯が割れることで知覚過敏のような症状を起こすことがあるのですが

神経が残っている歯は柔軟で強度があるため、割れることは実はほとんどありません。

歯が割れている写真

 

歯が割れる原因とは?

歯が割れる原因はズバリ「歯に強い力がかかっている」ことです。

それが歯ぎしりであったり食いしばりになるのですが、実はもう一つあります。

それは「早期接触」という噛み合わせの状態です。

 

 

 

知覚過敏の原因の一つ、「早期接触」とは?

普段口を閉じると上下の全ての歯が同時に接触すると思います。

早期接触とは、口を軽く閉じた時にどこか特定の歯だけが先に当たる状態のことを指します。

この状態があると、その特定の歯は口を閉じるたびに強く噛み込んでしまい

他の歯と比べて強い負荷が常にかかり続けることになります。

早期接触は上下の歯が強く噛むのですが、知覚過敏の症状はどちらかにしか出ないことが多いです。

 

早期接触は歯の破折の前の段階

早期摂食を放置しておくと知覚過敏が治らないだけでなく、ひどくなる場合もあります。

その場合は最悪神経を取って痛みをなくす必要があります。

それだけでなく、噛むたびに負荷がかかり続けることで歯が疲労し

最悪の場合は歯の破折を引き起こす場合があります。

 

早期接触を見つけるヒント

早期接触がある歯は他の歯よりも深く噛み込んでいるせいで実は噛むたびに少しだけ揺れています。

この状態を「フレミタス」と言います。

フレミタスのある歯は、指を歯の面に押し当てて噛み込んでみると触知することができます。

もし知覚過敏のある歯に指を当てて噛んだときにフレミタスを感じたら、知覚過敏の原因は早期接触があるからかもしれません。

フレミタスの確認方法

 

まとめ

知覚過敏はさまざまな原因があるため一概に断定することはできません。

虫歯や歯周病であればすぐに特定でき治療すれば改善するのですが、特定できないものもあります。

特定の難しいものの一つに早期接触などの噛み合わせが原因のものがあります。

くろおかファミリー歯科では噛み合わせまで含めた知覚過敏の診断を行なっております。

知覚過敏が治らず困っている方は是非一度ご相談ください。

 

 

 監修者情報

院長の写真

経歴

  • 2003年 私立淳心学院高等学校卒業
  • 2011年 北海道大学歯学部卒業 北海道大学歯学部第一補綴科にて研修を行う
  • 2012年 大阪府下の義歯に特化した自費診療専門の医院で勤務
  • 2013年 大阪府下 医療法人 副院長就任
  • 2014年 同医療法人 分院長就任
  • 2024年 くろおかファミリー歯科 開業
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