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6歳臼歯とは?
いつ生えてくる?どこから生えてくる?
6歳臼歯とはその名の通り、6歳ごろに生えてくる奥歯のことを指します。
乳歯は上下で合わせて20本ありますが、この6歳臼歯は一番奥の乳歯のその奥から生えてきます。

この6歳臼歯は生えたての頃は生えていることに気づきにくく、また歯ブラシも当てにくいことから虫歯になりやすい歯にもなっています。
6歳臼歯は噛むのに最も重要な歯
この6歳臼歯、実は噛むのに一番重要な歯としても知られています。
この歯を一本失ってしまうだけで、物を咀嚼する能力が約40%も落ちてしまうという研究データもあるほど。
6歳臼歯は前歯と同じ時期に、永久歯としては最も早い時期にお口の中に生えてきて、その人の一生の食事を一番支え続けてくれるとてもすごい歯なのです!
働きすぎだから短命なのか!?
しかし残念なことに、6歳臼歯は全ての永久歯の中で1番寿命が短いのです。その寿命が平均して51〜55年と言われています。
つまり6歳に生えてきた場合は60歳前後で6歳臼歯が失われてしまうということになります。
命の寿命が男性が約81歳、女性が87歳だということを考えると20年以上も奥歯がない状態ということになります。
今はインプラントなど、自身の歯と同じように噛める治療もありますが、自分の歯に勝る治療は残念ながら存在しません。
そのためなんとしても6歳臼歯の寿命をできる限り伸ばしていくことが、人生100年時代と言われている今後の人生をより豊かに過ごしていくためには必須になってきます。
6歳臼歯を守るために今できること
6歳臼歯が手前の歯にひっかかったら!?

写真のように6歳臼歯が手前の乳歯にひっかかって生えてこない事があります。
これを異所萌出と呼ぶのですが、こうなってしまった場合は残念ながら様子を見ているだけでは改善する事はほとんどありません。
この状態を放置してしまうと6歳臼歯と乳歯の隙間にものが挟まり、ブラッシングも困難になるため虫歯になりやすくなります。
また6歳臼歯が手前に倒れているせいで、前に生えてくるはずの永久歯のスペースも無くなってしまうので歯並びはガタガタになってしまいます。
そうなると本来の寿命よりももっと早いタイミングで虫歯や歯周病になってしまい、若いうちから抜歯になるということも考えられます。
すぐに改善しましょう!
この引ひっかかりは気づいたタイミングですぐに処置をしてあげましょう。

虫歯などができてしまってからではではなく、見つけたときにすぐ処置してもらう事が重要です!
毎日の仕上げ磨きの際に気づいてもらえる事ができれば大変嬉しいです。
またこのような状態はメンテナンスを受けていればすぐに歯医者さんが気づいてくれますので、定期的なメンテナンスにも通っていただくことをお勧めします!
お子さんの将来が歯で困ることのないように親御さんと歯医者さんが一緒になって頑張っていきましょう!
監修者情報

経歴
- 2003年 私立淳心学院高等学校卒業
- 2011年 北海道大学歯学部卒業 北海道大学歯学部第一補綴科にて研修を行う
- 2012年 大阪府下の義歯に特化した自費診療専門の医院で勤務
- 2013年 大阪府下 医療法人 副院長就任
- 2014年 同医療法人 分院長就任
- 2024年 くろおかファミリー歯科 開業