コラム

虫歯予防の効果や1450ppmF歯磨き剤の選び方を歯科医院が解説

こんにちは。くろおかファミリー歯科です。

「フッ素塗布は本当に虫歯予防に効果がありますか?」

「歯科医院でフッ素を塗っているけれど、自宅でもフッ素入り歯磨き剤を使った方がいいのでしょうか?」

「歯磨き剤の種類が多くて、どれを選べばよいかわかりません」

このようなご相談を、保護者の方からよくいただきます。

前回の記事では、仕上げ磨きのコツや磨き残しやすい場所について詳しくご紹介しました。

▼前回の記事はこちら
子どもの仕上げ磨きのコツ|磨き残しやすい場所と虫歯を防ぐポイント
https://kurooka-dc.com/column/finish-brushing-tips/

毎日丁寧に歯磨きをしていても、虫歯を完全に防ぐことは簡単ではありません。

そのため、くろおかファミリー歯科では、

・正しい歯磨き
・フッ化物(フッ素)の活用
・バランスの良い食生活
・定期的な歯科検診

これらを組み合わせた「総合的な予防歯科」を大切にしています。

今回は、その中でも虫歯予防に欠かせない「フッ素」について、科学的根拠(エビデンス)に基づきながら詳しく解説します。


フッ素とは?なぜ虫歯予防に効果があるのでしょうか?

「フッ素は歯を強くするもの」

このようなイメージをお持ちの方は多いと思います。

もちろん、それもフッ素の大切な働きの一つです。

しかし、フッ素にはそれだけではなく、虫歯予防につながるさまざまな作用があります。

歯を酸に強い状態へ導く

虫歯は、虫歯菌が糖分を利用して酸を作り、その酸によって歯が溶かされることで発生します。

フッ素には歯の表面にあるエナメル質を強化し、酸に対して抵抗力のある歯へ導く働きがあります。

そのため、虫歯菌が作り出す酸の影響を受けにくくなり、虫歯のリスクを下げることにつながります。

歯の再石灰化を助ける

実は、私たちの歯は食事をするたびに少しずつダメージを受けています。

食事をすると、お口の中の細菌が糖を利用して酸を作り、歯の表面からミネラルが溶け出します。

しかし、唾液には溶け出した成分を歯へ戻す「再石灰化」という働きがあります。

フッ素はこの再石灰化を助け、初期段階の虫歯が進行しにくい環境を作ります。

虫歯菌の活動を抑える

フッ素には、虫歯菌が酸を作る働きを抑える作用もあります。

つまりフッ素は、

・歯を強くする
・初期のダメージから歯を守る
・虫歯菌の活動を抑える

という複数の働きによって、虫歯予防に役立っています。


フッ素の虫歯予防効果は科学的にも証明されています

「フッ素は本当に効果があるのでしょうか?」

患者さんからこのような疑問をいただくことがあります。

くろおかファミリー歯科がフッ素の活用をおすすめしている理由は、単なる習慣や昔から行われている方法だからではありません。

多くの研究によって、フッ化物を適切に利用することで虫歯のリスクを低下させることが示されているからです。

特にフッ化物配合歯磨剤(フッ素入り歯磨き剤)は、世界中の研究により、毎日使用することで虫歯予防効果があることが確認されています。

また、歯科医院で行うフッ化物塗布についても、虫歯予防処置の一つとして有効性が認められています。

そのため現在の予防歯科では、フッ素は「虫歯予防の基本的な方法」の一つとして位置づけられています。

くろおかファミリー歯科でも、科学的根拠に基づき、お子さまのお口の健康を守るためにフッ素を予防ケアの一つとして取り入れています。


歯科医院でフッ素を塗れば安心?

「定期的に歯科医院でフッ素を塗っているから大丈夫」

そう思われる方もいらっしゃいます。

しかし、現在の予防歯科で大切にされている考え方は、

「歯科医院でのフッ素塗布」と「毎日の家庭でのフッ素使用」を組み合わせることです。

歯科医院で行うフッ素塗布は、虫歯予防をサポートする大切な処置です。

一方で、虫歯予防において特に重要なのは、毎日継続してフッ素を歯に届けることです。

一度だけ高濃度のフッ素を使用するよりも、毎日の生活の中で継続的にフッ素を取り入れることがお口の健康を守るうえで重要になります。

つまり、

・歯科医院での専門的な予防
・家庭での毎日のセルフケア

この両方を組み合わせることで、より効果的な虫歯予防につながります。


毎日の歯磨き剤選びが虫歯予防のポイントになります

「ドラッグストアにはたくさん歯磨き剤がありますが、どれを選べばいいですか?」

この質問も非常によくいただきます。

くろおかファミリー歯科では、ご家庭で使用する歯磨き剤として、

フッ化物濃度1450ppmF

と表示されているものをおすすめしています。

現在、日本で市販されている歯磨き剤では1450ppmFが最も高いフッ化物濃度になります。

フッ素は濃度だけですべてが決まるわけではありませんが、適切な濃度のフッ化物を毎日継続して使用することは、虫歯予防において非常に重要です。

ただし、年齢によって適切な使用量や使用方法は異なります。

特に小さなお子さまの場合は、歯の本数や年齢に合わせた使い方が大切ですので、不安な場合はお気軽にご相談ください。

フッ素–適切な量

発泡剤が少ない歯磨き剤がおすすめな理由

歯磨き剤を選ぶ際には、フッ素濃度だけではなく「泡立ち」にも注目することをおすすめしています。

泡立ちの良い歯磨き剤は、爽快感がある一方で、

「泡がたくさん出たから、しっかり磨けた気がする」

と感じやすく、実際には十分に磨けていない状態でも歯磨きを終えてしまうことがあります。

また、泡が多いことで早く口をゆすぎたくなり、せっかくのフッ素がお口の中に残る時間が短くなってしまう可能性があります。

そのため、くろおかファミリー歯科では、発泡剤が少ない、または発泡剤を含まない歯磨き剤もおすすめしています。

泡立ちが控えめな歯磨き剤であれば、一本一本の歯を意識して丁寧に磨きやすくなります。

また、歯磨き後も何度も強くうがいをする必要がなく、フッ素をお口の中に残しやすくなります。


歯磨き剤選びもお気軽にご相談ください

「1450ppmFの歯磨き剤を使いたいけれど、どの商品を選べばいいかわからない」

「発泡剤が入っていない歯磨き剤を試してみたい」

このようなお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

くろおかファミリー歯科では、発泡剤を含まないタイプの歯磨き剤も院内で取り扱っています。

お子さまのお口の状態や年齢、歯磨きの習慣に合わせて、適したケア用品をご提案しています。

毎日の歯磨きは、虫歯予防の基本となる大切な習慣です。

だからこそ「何となく選ぶ」のではなく、ご家庭で無理なく続けられ、予防効果を高められる方法を一緒に考えていきましょう。


次回の記事では「フッ素をもっと効果的に使う方法」を解説します

今回の記事では、

・フッ素が虫歯予防に役立つ理由
・歯科医院でのフッ素塗布の意味
・毎日のフッ素入り歯磨き剤の重要性
・1450ppmF歯磨き剤をおすすめする理由
・発泡剤が少ない歯磨き剤をおすすめする理由

について解説しました。

次回の記事では、さらに一歩進んで、

・歯磨き後の正しいすすぎ方
・フッ素をお口の中に長く残すポイント
・年齢別のフッ素入り歯磨き剤の使用方法
・毎日の習慣として継続するコツ
・管理栄養士がサポートする生活習慣づくり

について詳しくご紹介します。

「せっかくフッ素入り歯磨き剤を使うなら、できるだけ効果を高めたい」

という方にぜひ読んでいただきたい内容です。

 監修者情報

高槻市くろおかファミリー歯科院長の写真

経歴

  • 2003年 私立淳心学院高等学校卒業
  • 2011年 北海道大学歯学部卒業 北海道大学歯学部第一補綴科にて研修を行う
  • 2012年 大阪府下の義歯に特化した自費診療専門の医院で勤務
  • 2013年 大阪府下 医療法人 副院長就任
  • 2014年 同医療法人 分院長就任
  • 2024年 くろおかファミリー歯科 開業
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