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「もう一人で磨ける」は本当?小学校卒業まで続けたい理由を歯科医師が解説
こんにちは。くろおかファミリー歯科です。
「仕上げ磨きは何歳まで続ければいいですか?」
これは、小さなお子さまをお持ちの保護者の方から、定期検診のたびによくいただくご質問です。
幼稚園や保育園の頃は毎日仕上げ磨きをしていても、小学校に入ると「もう自分で磨けるから大丈夫かな」と考え、少しずつ仕上げ磨きを卒業されるご家庭も少なくありません。
しかし、本当にお子さまは一人でしっかり磨けているのでしょうか。
くろおかファミリー歯科では、できる限り小学校を卒業する頃までは、保護者の方に仕上げ磨きを続けていただくことをおすすめしています。
その理由は、「子どもだから」ではありません。
大人でも毎日の歯磨きで磨き残しがあるのですから、成長途中のお子さまが一人で完璧に磨くことは、とても難しいからです。
今回は、仕上げ磨きが必要な理由や年齢ごとのポイントについて、くろおかファミリー歯科の考え方も交えながらご紹介します。

なぜ仕上げ磨きが必要なの?
歯磨きは、歯ブラシを持って歯をこするだけでは十分ではありません。
歯ブラシを正しい角度で当て、一本一本の歯を意識しながら磨き、磨き残しがないようにするには、意外と高度な技術が必要です。
実際に大人でも、定期検診で染め出しをすると「毎日磨いているのに、こんなに残っていたんですね」と驚かれることが少なくありません。
つまり、歯磨きは年齢ではなく技術が必要なケアなのです。
そのため、手先の発達途中にあるお子さまが、一人で完璧に歯を磨くことは決して簡単ではありません。
特に小学生は乳歯と永久歯が混在し、歯の高さも大きさもバラバラです。生えたばかりの永久歯や6歳臼歯は歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい環境がそろっています。
だからこそ、保護者の方による仕上げ磨きが、お子さまの歯を守る大切な役割を果たします。
仕上げ磨きは何歳まで必要?
「何歳になったら仕上げ磨きを卒業できますか?」というご質問をよくいただきます。
一般的には「10〜12歳頃まで」と言われることが多いですが、くろおかファミリー歯科では、できる限り小学校を卒業する頃までは仕上げ磨きを続けていただくことをおすすめしています。
その理由は、とてもシンプルです。
大人でも毎日の歯磨きで磨き残しが出ることがあるのに、成長途中のお子さまが一人で完璧に磨くことは難しいからです。
実際に定期検診では、小学生のお子さまでも染め出しをすると磨き残しが見つかることが少なくありません。歯ブラシは動かせるようになっていても、歯並びの変化や永久歯が生えそろっていないことから、汚れが残りやすい部分が多くあります。
特に小学生は乳歯と永久歯が混在する時期で、生えたばかりの永久歯や6歳臼歯は虫歯になりやすい状態です。
毎日時間をかけて完璧に磨く必要はありません。忙しい日は奥歯だけ、夜だけでも構いませんので、保護者の方が最後にお口の中をチェックし、磨き残しを取り除いてあげる習慣を続けていただければと思います。
私たちは、仕上げ磨きは「子どもが磨けないから代わりに磨く」のではなく、お子さまのお口の健康を一緒に守るための最終チェックだと考えています。
年齢別・仕上げ磨きのポイント
仕上げ磨きは、「何歳になったら終わり」というものではありません。
お子さまの成長に合わせて少しずつ役割を変えながら、できる限り小学校卒業頃までは保護者の方がお口のチェックを続けることをおすすめしています。
0〜2歳|まずは歯磨きに慣れることから
歯が生え始めたら、お口に歯ブラシが入ることに慣れることから始めましょう。
この時期は、きれいに磨くことだけを目的にするのではなく、「歯磨きは毎日するもの」という習慣を身につけることが大切です。
保護者の方が優しく声をかけながら短時間で終えることで、お子さまも歯磨きに対して前向きな気持ちを持ちやすくなります。
3〜5歳|自分で磨く練習を始める時期
この頃になると、自分で歯ブラシを持って動かせるようになってきます。
しかし、自分でブラシを動かせるようになっても、細かい部分までしっかり汚れを落とすことはまだできない年齢です。
まずはお子さま自身が磨き、そのあとに保護者の方が仕上げ磨きをする習慣を続けましょう。
「自分で磨く力」を育てながら、「最後は大人が確認する」という流れを作ることが大切です。
6〜9歳|永久歯を守るために最も大切な時期
小学校に入ると、「もう一人で磨けるから大丈夫」と思われる保護者の方もいらっしゃいます。
しかし、実際にはこの時期こそ仕上げ磨きが特に重要です。
乳歯と永久歯が混在して歯の高さがバラバラになり、生えたばかりの6歳臼歯や前歯は歯ブラシが届きにくくなります。また、永久歯は生え始めたばかりの頃は歯質が未成熟で、虫歯になりやすい状態です。
くろおかファミリー歯科でも、この年代のお子さまの定期検診では、磨き残しが見つかることが少なくありません。
そのため、夜だけでも構いませんので、保護者の方が仕上げ磨きを行い、大切な永久歯を守ってあげましょう。
10〜12歳|仕上げ磨きから「お口のチェック」へ
高学年になると、自分で少しずつ歯磨きができるようになりますが、それでも磨き残しがゼロになるわけではありません。
大人でも磨き残しがあるように、お子さまも疲れていたり急いでいたりすると、どうしても汚れが残ってしまいます。
この時期は、保護者の方が毎日すべて磨くというよりも、「磨き残しがないか確認する」「気になるところだけ仕上げ磨きをする」といった関わり方がおすすめです。
できれば小学校を卒業する頃までは、お口の中を見てあげる習慣を続けていただきたいと考えています。
中学生・高校生|セルフケアを身につける大切な時期
中学生・高校生になると、基本的には自分自身でお口の健康を管理していく時期になります。
しかし、「もう大きくなったから大丈夫」と考えるのではなく、この時期こそ正しいセルフケアを身につけることがとても重要です。
実際には、大人でも磨き残しがあるように、中学生や高校生でも歯ブラシの当て方の癖や磨き残しは少なくありません。部活動や勉強で忙しくなると、歯磨きが短時間になったり、自己流の磨き方になったりすることもあります。
くろおかファミリー歯科では、中学生・高校生の定期検診でも毎回プラークの染め出しを行い、磨き残しを実際に確認してもらいながら、一人ひとりのお口の状態に合わせたTBI(ブラッシング指導)を行っています。
自分ではしっかり磨けていると思っていても、染め出しをすると毎回同じ場所に磨き残しが見つかることも珍しくありません。だからこそ、定期的に磨き方を確認し、その都度ブラッシング方法を見直していくことが大切です。
私たちが目指しているのは、「定期検診に通うこと」だけではなく、大人になったときに、自分自身でお口の健康を守れるセルフケアが身についていることです。
そのため、中学生・高校生になっても継続してサポートし、お子さま一人ひとりが自信を持ってセルフケアできるようお手伝いしています。
まとめ
仕上げ磨きは、お子さまが一人で歯を磨けないから行うものではありません。
大人でも磨き残しがあるからこそ、成長途中のお子さまには保護者の方のサポートが必要です。
「何歳になったから終わり」と考えるのではなく、お子さまの成長に合わせて関わり方を変えながら、できる限り小学校卒業頃まではお口のチェックを続けていただくことをおすすめしています。
そして、仕上げ磨きを卒業した後も、お口の健康づくりは続きます。
くろおかファミリー歯科では、中学生・高校生になっても染め出しやTBIを通してセルフケアをサポートし、「自分の歯を自分で守れる力」を育てることを大切にしています。
次回は、「どこを磨けばいいの?」「磨き残しを減らすコツは?」をテーマに、仕上げ磨きで特に意識したいポイントや、ご家庭で実践しやすい工夫について詳しくご紹介します。
監修者情報

経歴
- 2003年 私立淳心学院高等学校卒業
- 2011年 北海道大学歯学部卒業 北海道大学歯学部第一補綴科にて研修を行う
- 2012年 大阪府下の義歯に特化した自費診療専門の医院で勤務
- 2013年 大阪府下 医療法人 副院長就任
- 2014年 同医療法人 分院長就任
- 2024年 くろおかファミリー歯科 開業





