お子様の健全な永久歯列の育成のために
子どもの歯並び・噛み合わせの良し悪しは12歳くらいまでの生活習慣や日々の取り組みによって決まります。高槻市のくろおかファミリー歯科ではお子様の歯並びを健全に育成するためにマイナス1歳からアプローチすることを推奨しております。お子様の健やかな発育を望まれる方はぜひ当院までご相談ください。
「健全な永久歯列の育成」が目標
当院はお子様を診療するにあたって、その治療の目的を明確に設定しスタッフが全員で共有して働いています。それは「健全な永久歯列の育成」です。わかりやすく説明するとお子様の歯が全て永久歯に生え変わった段階で以下の3つの条件を全て満たしているお口の中を達成させるということです。
- お口周りの全ての機能が正常に獲得できている
- 歯並びが綺麗であり審美的、形態的、機能的に問題がない
- 虫歯が一本もなく虫歯のリスクが低い状態で保たれている
この目的を達成させるために全ての治療を行っていくことになります。

目標達成までのプロセス
これらの目標を達成させるための年齢と必要なポイントを下図に示します。
お子様の健やかな歯の発育には生後数年間に獲得する様々な機能と健全な食生活習慣が大きく関わってきます。これらの要素が将来の健康な歯並びを形成する上で最も重要な鍵となります。一見、多くの項目に注意が必要と思われがちですが、年齢別に適切なケアを行うことでシンプルに着実に取り組むことができます。
特に重要なのは以下の3点です。
口腔機能の発達 | 正しい「噛む」「飲み込む」「話す」「呼吸する」といった口腔機能の発達を促します。 |
健全な食生活 | 授乳期、離乳食期、幼児食期と年齢に合わせた適切な食生活をサポートします。 |
保護者の皆様との連携 | 日々の生活習慣の管理において保護者の皆様との連携が不可欠です。 |
この3点がこの時期に最重要項目になります。このうちの「健全な食生活習慣の維持」についてはどの世代でも重要項目ですが、授乳や離乳食、間食の与え方など子育てにおいて大きなウエイトを占めるため特に重要です。子どもの歯の健康診断ではこの3つについてMTM検査に加えて詳しく検査を行っていくことになります。
正常機能の獲得

お口の周りには唇や頬や舌など様々な筋肉が複雑に絡み合って色々な働きを行っています。それぞれの筋肉が正常に発達してくれれば実は歯はその筋肉に押されるようにして並び綺麗な歯並びになることが知られています。
例)上顎の歯は舌が図のように外側に押されるようにして並んでいきます。
本来であれば舌は上顎に図のようにくっついていなくてはいけません。しかし、授乳の際の乳児の姿勢や乳首の咥えさせ方が少し違うだけで舌は上顎にくっつかなくなることがあります。そのささいなことがゆくゆくは口呼吸を引き起こし、姿勢の悪化(猫背)、歯並びの悪化、虫歯や歯周病リスクの増大、落ち着きのなさ、睡眠時無呼吸症候群など全身的な不調の問題へとつながっていくのです。
正常な機能を獲得してほしいポイントは4つ
呼吸、舌、姿勢、嚥下、この4つが正常に獲得できていなければこのような問題を引き起こすことになります。
そのため子どもの時期の歯の健康診断ではこれらの機能が獲得できているかを動画撮影や評価シートを用いて評価していきます。これらを誤った方法で獲得してしまった子どもたちに対して行う治療が小児の機能矯正になります。

健全な食生活習慣の維持

お子様の食生活は成長とともに大きく変化します。 母乳・ミルクから始まり、離乳食、幼児食、そして大人と同じ食事へと移行していく過程で、栄養バランスや食事内容、間食の頻度なども変化します。 さらに幼稚園や保育園、学校生活が始まると保護者の皆様が把握できない場面でお菓子やジュースを摂取する機会も増えるでしょう。 祖父母様への預け入れが多いご家庭では過剰な間食を与えられてしまうケースも見られます。
こうした変化の激しい食生活はお子様の歯の健康に大きな影響を与えます。 くろおかファミリー歯科には管理栄養士が在籍しており、食生活に関する専門的なアドバイスを提供しています。 食習慣に関するアンケートや丁寧なヒアリングを通して、お子様に最適な食生活の提案を行い虫歯予防をサポートします。 食生活についてお困りの際はぜひ当院の管理栄養士にご相談ください。

親御様による協力が必要不可欠です

お子様はご自身で口腔環境を管理できる年齢ではありません。そのため、虫歯などの口腔トラブルを防ぐためには保護者の皆様の積極的な関わりが不可欠です。 食生活や歯磨き習慣は保護者の皆様がしっかりとサポートしなければなりません。
多くの保護者の皆様はお子様の歯の健康を願っておられますが「具体的にどうすれば良いのか」迷われている方も少なくありません。
くろおかファミリー歯科では保護者の皆様と綿密に連携し、お子様お一人おひとりの状況に最適な予防ケアをご提案いたします。 専門家としての知識と経験に基づき丁寧な指導と的確なアドバイスでお子様の健やかな成長と将来にわたるお口の健康をサポートいたします。 どんな些細な疑問や不安でもお気軽にご相談ください。
当院の健康診断における検査項目
唾液検査

お口の中の虫歯の原因菌の量を培養して調べるとともに唾液の量と強さを測定します。これにより患者様個人の虫歯や歯周病に対しての抵抗性を検査します。
- ミュータンス連鎖球菌(虫歯の穴を開ける菌)の菌量測定
- ラクトバチラス菌(虫歯の穴を深くする菌)の菌量測定
- 唾液量測定
- 唾液緩衝能測定
レントゲン検査
お子様の年齢によって撮影枚数は変化しますが、レントゲン撮影を行い目には見えない部分の虫歯の有無を調べます。お子様の乳歯の虫歯は見た目にはほとんど変化を起こすことなく進行することが多く、肉眼で確認できる頃には大変深くなってしまっています。そのため最初の検査だけでなくメインテナンスに移行してからも定期的に撮影して確認することが重要になってきます。

- 虫歯の深さと発生部位
- 不適合な補綴物の確認
- 根尖病変の確認 など
歯周基本検査

お子様は年齢的にまだ歯周病の危険性はありませんが、プラークの付着状況がリスクを大きく左右することになります。そのため検査を行いどこにどれくらいのプラークが付着しているかを測定する必要があります。
- 測定時出血測定
- プラークスコア測定
- 動揺度測定 など
食生活アンケート
お子様にとって最も重要な虫歯のリスクになりえる項目です。
どうすれば虫歯になるのか?を知らないままに食生活が乱れてしまうことによって気付いた時には虫歯だらけなんてことに繋がります。食生活アンケートを用いて現在の食生活状況を把握するだけでなく、管理栄養士の聞き取りも行うことで徹底的に虫歯のリスクを洗い出します。

- 食事回数、量、頻度の確認
- 常飲する飲み物の種類、回数、量、頻度の確認
- 間食の種類、回数、量、頻度の確認
- 歯磨きの回数とタイミングの確認 など
機能検査
現在の呼吸・舌・姿勢・嚥下がどのような状態になっているのかを検査していきます。もし歯並びがキレイだったとしてもこれらの機能がおかしくなってしまっていると将来的に歯並びが乱れたり、全身的な健康を害したりすることが多くなります。

- 口呼吸の有無
- 舌小帯が短くないか
- 口唇圧のチェック
- 悪習癖の確認
- 乳児嚥下残存していないか など
年に一度の「歯の健康診断」でお子様の歯を守る
お子様の健康な永久歯の発育のためには年齢に合わせた予防と正しい生活習慣が大切です。当院では精密な検査でお子様の口腔内環境と生活習慣における問題点を早期に発見します。
経験豊富な歯科衛生士が対応いたしますので安心して検査を受けていただけます。ぜひ、年に一度の「歯の健康診断」をご利用ください。
