小児矯正
小児矯正とは、まだ永久歯が生えそろっていない成長期のお子さんに対して歯並びを改善させる治療のことを言います。
成人の矯正では成長が終わってしまっているため歯を抜くことで歯を並べるためのスペースを作りガタガタを改善させるのですが、お子さんの場合はあごの骨の成長を促してあげることで歯が生えるスペースを作る事ができます。
そのため早期に始めればそれだけ将来的に歯を抜いて矯正をするということを回避できる可能性が高くなります。
歯並びが悪くなる原因
- お口ポカン
- 口呼吸
- 飲み込み方
- 姿勢が悪い
- 受け口
- 指しゃぶりなどの癖
など様々あります。小児矯正ではあごの成長を促すために、生きていく上でとても重要になってくる呼吸や飲み込み、姿勢などの機能を正常に整えてあげることが最大の目的になります。
アクティビティ+マイオブレース
当院で行う小児矯正は「アクティビティ」と「マイオブレース」の2つがメインとなっています。
アクティビティで上記の機能を正常に戻るようにトレーニングを行い、無意識下で行えるようになるまで継続していきます。
マイオブレースはマウスピースになり、日中1時間程度+就寝時に装着してもらうことで舌や頬、唇など歯に余計な力を加える周囲の筋肉から歯を守ることで歯並びの改善を期待するものになります。


小児矯正のアクティビティとは
歯並びが悪くなる原因である呼吸や飲み込み、姿勢などを改善させるためのトレーニングを「アクティビティ」と呼びます。
アクティビティは舌を前に出すといった簡単なものから息を止めて足踏みして呼吸を整えるような全身を使うものまで様々なものがあります。
このアクティビティをお家で一日5〜10分行っていただき正しい機能を身につけていきます。
アクティビティしないとどうなるの?
アクティビティをしないとどうなるのでしょうか?
実はマイオブレースを使用するだけでガタガタの歯並びはある程度改善してしまいます。

下の歯が特にきれいになっています。
しかしこの子はトレーニングをしておらずすぐに後戻りを起こしてしまいました。

このように原因をしっかりと取り除いておかないと歯並びはすぐに悪くなってしまいます。
マイオブレースですぐに歯並びが改善したからといって油断せず、あくまでもアクティビティをしっかり継続して行うことで歯並びを改善させていくのだということを認識していただく事が重要です。
簡単に歯並びが改善するということはなく、しっかり長期的にアクティビティとマイオブレースを進めていくことが小児矯正には欠かせないのだということをご理解の上で治療をご検討ください。
監修者情報

経歴
- 2003年 私立淳心学院高等学校卒業
- 2011年 北海道大学歯学部卒業 北海道大学歯学部第一補綴科にて研修を行う
- 2012年 大阪府下の義歯に特化した自費診療専門の医院で勤務
- 2013年 大阪府下 医療法人 副院長就任
- 2014年 同医療法人 分院長就任
- 2024年 くろおかファミリー歯科 開業