口腔内スキャナーとは


近年どの分野でもデジタル化が進んでいます。
歯科の分野も例外ではなく、従来の治療の多くがデジタル化の恩恵を受けれるようになってきました。
その中でも代表的なものが「口腔内スキャナー」になります。
この口腔内スキャナーはお口の中をデジタルで記録する装置になります。
従来はピンク色の粘土のような材料(印象材)をお口の中に入れて固めて固めて歯型をとっていました。やったことがある方も多いと思いますが、あれって結構大変ですよね。
それをカメラで撮影してとても楽に記録することができるようになりました。
口腔内スキャナーの仕組み
まずペン型のカメラをお口の中に入れて歯や歯茎の表面を光でスキャンします。
撮影した何千枚もの画像をコンピューターが合成して3Dデータを作成することにより記録が可能になりました。

口腔内スキャナーのメリット
・粘土のようなもので型取りする必要がなく、不快感が軽減される
・固まるのを待つ時間がなくなるため型取りの時間短縮になる
・最近のスキャナーは従来の型取りと比べても精度が高くなった
・データをすぐに技工所に送れるようになり納期が短縮される
口腔内スキャナーのデメリット
・現在保険診療では一部の被せ物に対してしか適応されていない(自由診療では使用可能)
まとめ
口腔内スキャナーは歯科分野のデジタル化の中でも非常に患者さんにメリットの高い機器になります。
ただし、現在の保険診療では一部のみに適応可能となりますので、今後も粘土での型取りが必要になるケースも多くあるかと思います。
今後は保険制度の改正により適応可能になるケースも増えてくると予想されますのでご期待ください。
監修者情報

経歴
- 2003年 私立淳心学院高等学校卒業
- 2011年 北海道大学歯学部卒業 北海道大学歯学部第一補綴科にて研修を行う
- 2012年 大阪府下の義歯に特化した自費診療専門の医院で勤務
- 2013年 大阪府下 医療法人 副院長就任
- 2014年 同医療法人 分院長就任
- 2024年 くろおかファミリー歯科 開業