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しっかり噛んで「顔育」しましょう♪
顔育とはその名の通り、顔を育てていく事です!
体の筋肉は全て使わないと小さくなってきてしまいます。しっかりを筋肉に刺激を与えて使ってあげることで筋肉は成長します。
その筋肉は骨にくっついており、筋肉が成長してくっついている骨に刺激を与えることで骨の成長を促してあげる事ができると考えられています!
そのため体が成長していく子供の頃に適度な刺激を与えてあげることで、上あごや下あごの骨を成長させてあげる事ができます!
現代は噛まなくてもいい時代に
しかし現代の食事に目を向けてみるとパンや白米、ハンバーガーにうどんなど、そんなに噛まなくても美味しいものが世に溢れています。
そのため現代の子はあごが小さ小さいことが多く、歯並びがガタガタになっていることが多くあります。

「人の顔を変えたのは何か」より引用
上の図は昔から現在までの顔と、それを元に未来の顔をシミュレーションしたものになります。
昔の人はあごの骨格ががっしりしていますが、現代の人は少しスマートになってきています。
あごがシャープな方がきれいだという方もいると思いますが、未来人のようにまでなってしまうとどうでしょうか?
ここまであごがスリムになってしまうとさすがに歯はきちんと並ばずガタガタになってしまいますよね。
最近のお子さんは永久歯の本数が少なくなっていることがありますが、これもあごが小さくなってきたせいだとも言われています。
昔と今の食生活の違い

例えば弥生時代などでは写真のようないかにも固そうなものを食事として噛んで食べていました。
左の写真と右の写真でどちらがよく噛まないと食べられないかは一目瞭然ですよね?
昔であれば食事だけでお顔の筋肉が適度に刺激されていたのですが、現代の食生活ではなんと6倍以上噛む回数が減ってしまっています!
そのため今の子供達は食事だけでの刺激ではお顔の成長が見込めなくなってきているのです!
しっかり噛んで顔育する方法
ここでは日常で簡単に噛む回数を増やすための方法を4つお伝えします!
・ガムを噛む
ガムを一粒噛むと約500回ほど噛む回数が増えると言われています。
現代人の一回の食事で噛む回数が約620回なのを考えるとすごい効果ですね!
ただし砂糖入りのガムだと虫歯の原因になってしまうため、キシリトール100%配合のガムなど歯にもいいものを選んでください。
食後にキシリトール100%ガムを噛んでもらうと唾液が多く出ることで汚れを洗い流し虫歯予防にもなり、お口の中もすっきりしてさらには噛む回数がアップして顔育にもなるんです!まさに一石三鳥ですね♪
・食材を大きく切る
細かく食材を切ることであまり噛むことなく飲み込むことができてしまいます。
いつもより少し大きく切ることを意識してもらうだけでも噛む回数を増やさないと飲み込めなくなります。
ちょっとしたことで日常の食事の中で親御さんの負担も増えることなく顔育を行うことが出来ますよ♪

・かみごたえのある食材を選ぶ
お子さんは固い食べ物を嫌がって食べないことが多いですよね?
だからと言って柔らかいものばかりを食べさせても顔育には効果がありません。
親御さんの負担が増えてはしまいますが、お食事の中で少しでもお子さんが食べてくれてかみごたえのある食材を選んで出してあげてください。

・加熱時間を工夫する
野菜は加熱すると柔らかくなりますが、お肉は加熱すると固くなります。
それぞれの食材の特徴を活かして、いつもより少し固くなるような加熱をしてあげることで噛む回数を増やしてあげることができ顔育につながります!


お子さんのあごが成長しない原因
くろおかファミリー歯科では、お子さんのあごが適切に成長せず歯並びが悪くなってしまう原因として
1.くち呼吸
2.飲み込み方
3.噛む回数
の3つをメインに考えています!
そのうちの「噛む回数」を増やすことで顔育を行なっていくことが重要です!
少しのことから始めていけますので、日常でちょっとずつ意識してみてはいかがでしょうか?
くろおかファミリー歯科では管理栄養士が在籍していますので、何かあればいつでも相談してくださいね!
監修者情報

経歴
- 2003年 私立淳心学院高等学校卒業
- 2011年 北海道大学歯学部卒業 北海道大学歯学部第一補綴科にて研修を行う
- 2012年 大阪府下の義歯に特化した自費診療専門の医院で勤務
- 2013年 大阪府下 医療法人 副院長就任
- 2014年 同医療法人 分院長就任
- 2024年 くろおかファミリー歯科 開業