前回のブログでお伝えした口腔機能、お子さんの時はお口ポカンが気になることが多いです。
いわゆる「口腔機能発達不全症」
今回は口腔機能発達不全症がどんなものなのか?歯医者さんでどんなことをするのかを深掘りしてみたいと思います。
口腔機能発達不全症とは
病態
「食べる機能」、「話す機能」、「その他の機能」が十分に発達していないか正常に機能獲得ができておらず、明らかな摂食機能障害の原因疾患がなく、口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的関与が必要な状態
病状
咀嚼や嚥下がうまくできない、構音の異常、口呼吸などが認められる。患者には自覚症状があまりない場合も多い
「日本歯科医学会」より

診断・評価する検査
歯医者さんで行われる検査としてして口唇閉鎖力検査、舌圧検査、咬合力測定検査、咀嚼回数測定検査などが挙げられます。
その中でも口唇閉鎖力検査、舌圧検査はとても重要になります。
今回は口唇閉鎖力検査について深掘りしていきたいと思います。
口唇閉鎖力検査

くろおかファミリー歯科では上図のリットレメーターを用いて検査を行っています。
この検査で口唇の力を測定します。
口唇の力は年齢別に平均値があるのですが、その値と比較して低い値(-1SD以下)の場合に口唇の閉鎖力が弱いと判断します。
またその他にも、何もしていない時や食事時に口唇閉鎖を認めない(お口ポカン)、口呼吸が認められる場合にも同様に口唇閉鎖力が不足していると判断します。
お口ポカン改善トレーニング
くろおかファミリー歯科で口唇閉鎖力が不足していると判断した子に対して行なっているトレーニングを紹介します。
あいうべ体操

あいうべ体操は口唇だけでなく舌や周囲の筋肉も一緒に鍛えてくれるとても優れたトレーニングです。
①〜④を2秒ずつ順番に行なっていきます。
できるだけおおげさに大きく動かしてもらうとより効果的です。
最初は1日10セット程度を目安にして、できるようになってきたら数を増やしてみましょう。
最初は疲れたり筋肉痛のような痛みが出ることがありますが、しっかり効いている証拠です。
ボタンプル

ボタンプルはボタンとひもを使って行うトレーニングです。
ひもをつけたボタンを口唇の内側に入れて外からゆっくりひもをひっぱります。
この時に口唇の力だけでボタンが抜けないように数秒キープします。これを数回繰り返します。
ポイントとして歯では絶対に噛まない、正しい姿勢で行うことが重要です。
ひもを水の入ったペットボトルにくくりつけてゆっくり地面から持ち上げるようにボタンを引っ張るのもとても効果的です。
水を少しづつ増やしていってどこまで持ち上げられるかゲーム感覚で行うとより良いでしょう。
まとめ
口唇の力を鍛えることで自然とお口ポカンが改善するかもしれません。
ただし鼻が詰まっている場合は口でしか呼吸することができず、口唇のトレーニングを行なっても改善しないので耳鼻科に相談してみましょう。
次回は舌圧検査について詳しく解説していきます。
口腔機能についての詳細はこちら→https://kurooka-dc.com/column/do-you-know-about-oral-function/
監修者情報

経歴
- 2003年 私立淳心学院高等学校卒業
- 2011年 北海道大学歯学部卒業 北海道大学歯学部第一補綴科にて研修を行う
- 2012年 大阪府下の義歯に特化した自費診療専門の医院で勤務
- 2013年 大阪府下 医療法人 副院長就任
- 2014年 同医療法人 分院長就任
- 2024年 くろおかファミリー歯科 開業




