症例紹介 矯正相談ブログ

【患者さん情報】

10歳 男性

  

【相談のきっかけ】

右の上下前歯が反対に噛んでいるのが気になって相談にこられました

  

【問診票での「お子さんに当てはまるもの」】

・歯ぎしりをする

・硬いものを食べない

 

 

口腔内写真
反対咬合の口腔内写真
姿勢の写真
気道のCT画像
低舌位のCT画像
プロフィログラム

  

 

主な問題点

〈形態〉

     IL:33mm   BL:25mm   6-6:33.7mm   

歯並び

・上の歯と下の歯が反対に噛んでいる

・下の奥歯が内側へ倒れ込んでいる

・上の4本の前歯の生えるスペースが足りていない

・下の4本の前歯の生えるスペースが足りていない

顔面の発育

・上顎の成長が大きい(上顔面過成長)

・下顎の成長が大きい(下顔面過成長)

気道

・低舌位 

・舌根沈下による気道狭窄

〈呼吸と姿勢〉

呼吸

・鼻呼吸?

姿勢(位置)

・肩が左下がりになっている

・重心が左に寄っている

〈機能〉

嚥下(飲み込み)

・口をすぼめる      ・口輪筋(唇の筋肉)の緊張

・飲んだ後に口を開ける      

 

 

実際のやりとり

今日は前回色々と検査をさせていただいた結果と今後の治療方針についてお伝えしていきます。今回の検査で判明した問題点とその原因、そしてそれらを解決していくための治療方法についての順番でお話ししていきますね、宜しくお願いします。

宜しくお願いします。

まずお口の中の問題点からお伝えします。やはり前歯が反対になっているところが一番気になるポイントですね。

そうなんです。

上の前歯が内側に倒れてしまっていることが原因で反対になっているように見えます。そして右上2番目の歯もその影響で生えるスペースが少なくなってしまいガタついてしまっています。

確かに写真を見るとそこも結構ガタガタになっていますね。

CTの画像を確認すると上顎に舌がついておらずスペースが空いています。これを低舌位と言いますが、これがあると舌の筋力が弱く歯並びや呼吸に影響がある場合があります。検査の段階ではお口はしっかり閉じれており鼻呼吸なのかなと思ったのですがお家ではいかがでしょうか?

家では大体お口は開いていますね。

そうなんですね。ではやはりそういったこともあって舌は下に落ち込んでいるのかもしれません。これからは舌をしっかりを上顎につける練習を行っていき鼻呼吸を習慣化できるように頑張ってトレーニングしていきましょう。鼻呼吸も舌の位置も一時的にやることはすぐできますが、無意識のうちに習慣化できるようになるまではお家で頑張って声がけをしてもらう必要があります。またマイオブレースも継続してはめてもらうことで歯並び改善の効果がありますのでこれから一緒に習慣化を目標にして頑張って矯正治療を行なっていきましょう。

はい、わかりました。よろしくお願いします。

    

 

監修者情報

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経歴

  • 2003年 私立淳心学院高等学校卒業
  • 2011年 北海道大学歯学部卒業 北海道大学歯学部第一補綴科にて研修を行う
  • 2012年 大阪府下の義歯に特化した自費診療専門の医院で勤務
  • 2013年 大阪府下 医療法人 副院長就任
  • 2014年 同医療法人 分院長就任
  • 2024年 くろおかファミリー歯科 開業
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